快晴だったヤマハスタジアムはにわかに雨雲に覆われ、当たると痛いほど大きな雨粒が激しく降り注いだ。
止んでくれ、との願いむなしく雨脚は激しさを増すばかり。
今季最悪とまで評された前節から出場停止あけの山田選手が戻ったが、入れ替わりにジウ選手が出場停止。エース前田選手のケガは長引き、台所事情の苦しい磐田はホームにベガルタ仙台を迎えた。
なんだろう、この体の重さは? 快勝した柏戦のおもかげすらなく、セカンドボールはことごとく白いアウェイユニ…ベガルタ仙台のボールとなる。
たぶん運動量で、仙台に上回られているんだろうな。たぶん、というのは屋根のない席ゆえ、気の遠くなるほどの豪雨で前がよく見えないのだよ。
前半すいすいDF陣をかわされ、危ういシュートを打たれるが、なんとか川口能活選手がはじく。完璧やられたかと思った。あんなにたやすくゴール前まで来られると、磐田の守備の約束事はどうなっているのかと思う。
劣勢で折り返した後半だが、あっさり決められてしまう。またも磐田キラー赤嶺選手の得点。
赤嶺に獲得オファーを出した強化部の判断は間違ってなかったことが証明された。ライバルチームから牙を抜いておくこと、これ重要よ。うまくいかなかったけれど。
個人的には2005年の雨のセレッソ戦ほどの大雨で、ぐしょ濡れになりながら応援していたんだが、ゴール裏二階後ろで雨宿りしてる糞餓鬼ども…もとい、マナーのよろしくないお子様たちが、選手の悪口ばかり言うので試合に集中できず困ったよ。しかも、恥ずかしいことに的外れのヤジばかりでなあ。注意してもいいのかね、こういうのって。君たちスタに来るなら応援しようよ、ガラの悪い害悪ヤジおやじにだけはなるなよ、とおばちゃんは祈っときます。
そして、雨がおさまりかけたとき、パラメヒコマン駒野選手の蹴ったボールが華麗なオウンゴールを誘い、磐田同点に追い付く。
雨ん中応援した甲斐があった瞬間だったね!
それから磐田は猛攻を仕掛けるが、林GKの好セーブもあり、悔しい引き分けとなった。
今日は脩斗選手がめちゃめちゃファウルで止められてたっけ…いつもボール奪取ポイントとして狙われていた脩斗が、ファウルでなきゃ止めらんないほど敵にとって危険な存在になるなんて成長したな!!…っておい、後ろから何度も両足刈られてんじゃん、柔道じゃないんだから、大丈夫か?!
いつも審判の不可解な判定に苦しめられてきたが、今日の審判はおおむね百点満点の五十二点くらいで、不満はあるが今までよりはマシに感じられた。
しかし、攻撃の迫力と守備の安定を欠くチームになってしまったものだ。
連戦ゆえハードワークはきつかろうが、良いサッカーを目指してほしい。その結果として勝利がついてくれば、言うことないのだが…応援しているよ。