コルテアズーパーティに行った日記を書こうと思っていたら、飛び込んできたニュース。
ジュビロ磐田は、川口能活GKと来季の契約を結ばない!?!!??
目を疑った。ぼう然とした。
バイト日だったので、twitterで磐田サポの発言を見ながら出勤。
帰宅後、号泣してしまった。
2005年からヤマハスタジアムに通い始めた私にとって、ジュビロの守護神といえば川口能活選手だ。
一番好きな選手も、きかれればもちろん川口能活選手と答えていた。
それが……。
今期、守備組織が構築できない中で、GKがつらい立場に置かれたのは事実だ。
ただ、彼のプレーはちっとも衰えてなどいなかったと思う。
相手選手の乱暴なプレーによる、利き足の頸骨骨折。
そこからの復帰と、再びの悲劇、アキレス腱断裂。
よくぞここまでキレを戻して下さった、と喜んでいたのに…
クラブとしては、若返りをはかりたいのだろう。
今期、不可解な…理解不能な采配があった。
実力では劣っていると思えないのに、川口選手がスタメンから外されたのだった。
それはチームオーダーだったのだと、今ようやく理解した。
来季のため、他のキーパーに経験を積ませたかったのだと。
ビッグセーブはあるが、まだまだその選手には足りない部分が多い。
J1スタメンクラスと比較すると、フィードの精度やポジショニングにおいて、どうしても見劣りしてしまうのだ。
これはソースのない私の空想にすぎないけれども、おそらくクラブ側は、ユース出からトップチームのスタメンになれますよ、というモデルケースを作りたいのだろう。
しかし、何度もチームを救ってくれた功労者に対して、こういう別れ方しかなかったのだろうか。
38歳とはいえ、オリヴァー・カーンGKやレーマンGKのように、ゴールキーパーは経験がものを言い、比較的選手生命の長いポジションだ。
ヴェルディでアラフォーながら過酷なJ2を戦った土肥GKのように、彼を残す道もあったはずだった。
新井真奈美さんがtwitterでつぶやいておられるように、監督もGMもいない現在、誰が選手の見極めを行っているのだろうか。
ジュビロ磐田が、こんなに不透明なクラブだとは知らなかったし、これまで気付かなかった。
一つ心に決めたのは、もう私は某団体のコールに合わせて応援することはない、ということだ。
ベテラン切りは組織の経営・運営上仕方ない面もある。
だが、(一部の、選手の好き嫌いが激しい団体を除く)サポーターの心をないがしろにして、クラブはどこへ進もうとしているのだろうか。
なすすべもなく降格していった過程で、このクラブ内部が一枚岩ではないとわかってはいた。
繰り返される「一丸となって」のフレーズが、いつも空しかった。
日本の宝ともいえる、比類なき素晴らしい選手を、こんな形で放出してしまうとは…。
ショックだし、今は悲しみしかない。
来季スタメンを予定されているのであろう選手を叱咤激励するのが、本当のサポかもしれない。
好きな選手の移籍と同時にユニフォームを着替えることができないくらいには磐田を愛しているが、それでも最愛の選手の別れに果てしなく落ち込む私は、ファンというのが正しいのかもしれない。
自分では、ずっとサポーターだと思っていたのだが。
けして裕福な身ではないが、貯金もせずにジュビロ磐田に金をつぎ込んできた。愛していたからだ。
膨大な出費を惜しいと思ったことなどなかった。
ただ、今は…欠かさず続けてきたシーチケ購入やファンクラブ会員費(家族ぶん含む)も、どうしようか迷いが生じて来た。
結論はすぐには出ないし出せない。
川口選手の放出は、私にとってそれほどの衝撃だったのだ。
ただただ、悲しい。
けれどジュビロ磐田も(今後経営危機に陥らない限りは)存続するし、人生も続く。
人間的にも、プレーやファンサ的にも素晴らしく素敵だった川口選手のこれからの人生に、幸多かれと祈るばかりである。
p.s.植村GKも放出がリリースされた。以前サポマガの記事にて、「若いGKとヨシカツとの潤滑油として彼を獲った」なる意味の記事があったので、能活GKの放出と共に、彼も役割を終えたとみなされたのだろうか。